第32回 空としての自己への目覚め
今回のテーマは「空としての自己に目覚める」
になります。
その為には、下記のPDFを読んでください。
具体的には第1章になります。
・意識のプログラム 限定解除とは
・限定解除 その1 言葉の幻想
・限定解除その2 自己の存在性の幻想.
・限定解除 その3 相反性を受け入れる
の部分です。
ヴィギャン・バイラブ・タントラ 本編
http://revathi1.com/wp-content/uploads/vg2.pdf
PDFを読んで頂いたと思います。
それでは、次の段階の解説に入ります。
ここ数回に渡り設定についてお話してきました。
設定とは、言い方を変えると・・・
「私達の意識が囚われている部分」
とも言います。
確かに、普通にこの社会で生きていくには、色々な設定が自動で働いていた方が楽に生活出来ます。
しかし、逆に言えば、その設定がある事によって様々な部分が制限されています。
前々回の自動車の安全ブレーキの例を出すと、確かに安全ブレーキを装着した車は安全だと思います。
うっかりして、前の車にぶつかったり、アクセルとブレーキを踏み間違えてコンビニへ突っ込むというような事故も減るでしょう。
しかし、より高度な運転。
例えば、スタントマンがカーアクションを映画の撮影で行う時。
安全運転の自動ブレーキとかオフにしますよね。
また、自動車レースでも自動ブレーキ設定とか使っていないと思います。
それと一緒で、私たちがより高度の意識の設定をしたり、この世界で能力を発達して行かせる時に、もともとついている設定は邪魔になるケースがあるからです。
そこで、前回から設定変えるメソッドに入っているわけですが、私達の普段の設定があまりにも強い為、なかなか設定を変更できないケースも出てきます。
そこで、今回はヴィギャン・バイラブ・タントラの本編で解説している3つの限定解除を読んで頂いて、様々な思い込みを解除していきます。
次回あたりから、波形を使った意識のセッティングの詳しい解説に入っていきます。
しかし・・・
「私はこの肉体である」
という意識が強すぎると、なかなか精妙なテクニックには入っていけません。
例えばの話、エネルギー使ったワーク。
私はこの肉体であるという意識が強すぎると、手を当てた状態でエネルギーを送ることは出来るようになるでしょう。
しかし、意識で送る状態、つまり距離が離れた状態で送ることは不可能になってきます。
なぜなら「私」という存在は体の皮膚の中に限定されてた存在だという設定になっているからです。
これはもちろん、ある意味、正解だと思います。
しかし、その思いがあまりにも強いと、それを超えた状態にはなかなか至れなくなってきます。
そこで、自分は肉体であるという限定。
そもそも、その限定は何によってなされているのか?
それは「体」「肉体」という言葉(名前)をつけた事による限定とも言えます。
更に言えば、相対、つまり肉体と精神の2つに分けた事による設定です。
私達の生きているこの世界は相対するものが存在せざるを得ない世界です。
・プラスとマイナス
・昼と夜
・善と悪
・男性と女性
・陰陽
・在ると無い
これらの相対するものによって創られています。
「それ」つまりit を理解する為には、実はこの相対する世界から抜け出していく必要があるのです。
なぜなら、相対する認識というのは、あくまで人間が持っているフィルターにしか過ぎないからです。
100%抜け出すのは難しいとしても、部分的にでも抜け出すことは可能です。
相対する世界の考え方が強すぎるとどうなるかというと・・・
「それは父ですか母ですか」
「それは善のはずなのに○○は悪に見えるんですが」
「全て決まっているんですか、それとも自由意志ですか?」
「それは来るって言ってますけど、すでに在るんじゃ無いですか?」
「それは○○とはどう違うんですか」
というような捉えて方になってきます。
私達はそう言った見方、つまり相対を超えていく必要が在るのです。
超えて行った時に、その状態が見えて来る
その状態がわかる
という仕組みになっています。
今回のような話は抽象度が若干高くてわかりにく場合もあるでしょう。
ただ、一番、ハイバーな部分なので、この部分が肌感覚でわかって来ると、細かいテクニックは自然と体得していきます。
つまり、エネルギーを例にすると、細かいヒーリングテクニックやメソッドなど知らなくても、自分で自然と出来るようになってきます。
また、それはスピリチュアルな分野だけでなく、現実的な社会で応用出来るようになってきます。
例えば、普通に話している言葉にパワーを入れたり、波動を入れたりすることが出来るようになってきます。
今回の課題としては、PDFとこの文章を読んで、一つだけ意識の設定をしてください。
その設定とは
「曖昧にする」
という事。
私達はなんでも白黒つけたがります。
・右か左か
・正解か不正解
・正しいと間違い
など、どちらか選ばないと、判断できないと落ち着きません。
しかし、これは私達人間が持っている無意識の思考パターンである事に気付かなければならないのです。
無意識の思考パターンはアーキタイプとも言いますが、例えば私達の手の指は5本です。
それは昔も今も変わりませんし、世界どの国の民族もそうです。
それはDNAレベルで決まっている原型です。
それと同じように意識も原型もパターンが存在します。
それが相対・2元、相対して2つに分けて認識したり選択する働きです。
そのパターンを崩していく必要があるわけです。
その練習として・・・
「これはAかBでなく、AでもありBでもある」
という視点で物事を見ていく。
ヘーゲルの弁証法で言うところのアウフヘーベンに近いと思いますが、ここでは相対性を超えると言う意味で行なっていきます。
出来る範囲で構いません。
例えばドラマや映画、小説を読んで・・・
「猿の惑星を観たけれども、本当に○○は悪なのだろうか?」
とか、今まで白と決めていたのを・・・
「白だろうか?黒だろうか?それとも・・・」
と言うように、2元的な捉え方から外して考えてみる。
また・・・
「私の今までの運命は決まっていたのだろうか?それとも私の自由意志で選択出来たのだろうか?」
と考えて、決まっていたか自由だったかの以外の選択肢を考えてみる。
そういった事を行なって観てください。
ここの設定の部分はメンタル体のトレーニングなので、日々、そういった見方をしていくと、どんどん鍛えられていきます。
それでは感想や課題トレーニングの結果、ご質問等ありましたら、こちらへ
お寄せください。
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